いぬずと成長日記

ポメラニアンとポメ柴と暮らしてます

愛犬の歯磨きは毎日必要?①

 

 

こんにちは、たろすです。

 

先日犬の歯磨きセミナーを受けてきました。

 

みなさんは愛犬の歯磨き毎日していますか?

愛犬は歯ブラシに苦手意識をもっていませんか?

愛犬の咥内をしっかり観察できていますか?

 

 

人間と同様に犬にとっても歯は一生ものです。

 

わたしは今まで犬の歯磨きの重要性を全く知らず、上手な歯磨きをしてあげる事が出来ませんでした。

過去の反省と自戒を込め、歯磨きの重要性を書き記したいと思います。

 

みなさんの愛犬が生涯健康でいられるように、歯磨きの正しい知識を身に着けるお手伝いが出来ますように、最後まで御覧いただければ幸いです。

 

 

 

犬の歯磨きって毎日必要?

そもそも、犬って歯磨きが必要なの?しかも毎日?とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか

先祖がオオカミっていうし、歯磨きなんて不要じゃない?という意見も耳にしたことがあります。

 

ですが犬の食生活を考えると、ドッグフードやオヤツなどなど…どう考えてもオオカミの食生活とは異なります。

オオカミを含む野生生物は食事を生のまま食べます。加工などされていないので繊維質を多く含むためよく噛む必要があり、それが結果として歯磨き効果を生んでいるといわれています。

そのため、ドッグフードやオヤツなどを日常的に食べている家庭犬には歯磨きが必要という事になります。

(注意※現在の犬は長年人間の下で暮らし、健康を維持するための食生活も人に近くなっています。くれぐれも要加熱のお肉を生のまま愛犬にあたえることはしないでください)

 

「歯磨きには歯磨きガムを使っているから大丈夫」?

歯磨きガムやデンタルトイ、いろいろなメーカーからでていますよね

わたしも歯磨きガムは愛犬に与えています。おいしいのか?と思う見た目ですが、愛犬にとってはお気に入りのオヤツのようで、袋から出すたびに尻尾を振っています。

 

ですがこの歯磨きガム、「歯磨き効果」という観点では期待しすぎに注意です。

 

調べたところによると、犬用歯磨きガムに記載されている「歯磨き効果」はほんの数パーセントでも汚れが落ちていると数値が出れば基準クリアなんだそうです。

 

歯磨きガムを噛むことで歯の先端の汚れは落ちるかもしれませんが根本はどうでしょうか?

歯磨きガムのほとんどはアウトラインがギザギザとしてはいますが、歯の間に入るほどではありません。

人間用の歯ブラシのCMでもよく言われているように、歯周病予防で一番重要なのは「歯と歯茎の間」です。ここに汚れがたまっていき、ほおっておくと歯周病が進行してしまいます。

 

果たして歯磨きガムは、「歯と歯茎の間」まで届いているんでしょうか

 

わたしも歯磨きガムを愛犬にあげていますが、あくまでオヤツとして

歯磨き中のご褒美にちいさくカットした歯磨きガムをあげています。

 

(補足ですが、人用のガムなどに多くふくまれるキシリトール、フッ素は犬が食べると中毒になるので絶対に与えてはいけません。)

 

犬が歯周病になる原因

歯周病になってしまう原因は歯についたねばねば(プラーク)がたまることで口の中の環境が悪くなり、細菌が増えることにあります。

 

このプラークといわれるねばねばは口の中にいる常在菌が何らかの理由で増えすぎてしまった細菌の塊です。

そしてこのプラークが放置され固まることで歯石となり、歯肉炎や歯周炎を引き起こします。

 

プラークがたまりやすいワンちゃんもいれば、たまりづらいワンちゃんもいます。

そもそもの体質や歯並び、食べているものや涎の量、水を飲む量など様々な要因が関係しているといわれていますが結論付ける研究結果は未だ示されていません。

 

 

実際、私が実家で飼っていた犬は一度も歯磨きをしていませんでしたが、歯周病などはなく一生涯を終えました。

(※もしかしたら歯周病という形で異変が出なかっただけで、咥内細菌が健康に害をなしていなかったとは言い切れません。咥内でたまった細菌が体内に入ることで健康に害をなす場合も多々あるそうです。)

 

 

そのように歯磨きがなくとも咥内環境を維持できるワンちゃんがいるのは事実ですが、歯石がたまったり、歯周病となってしまったら取り返しがつきません。

獣医師の元、全身麻酔を打ってスケーリングをすることで歯石をとることはできますが、愛犬の身体に大きな負担となりますし費用もかさみます。

 

(無麻酔でのスケーリングを行っているサロンも近頃よく見かけますが、ほとんどが獣医師資格のない方になります。保定のやり方、治療のやり方、また衛生面に関しても十分に信頼がおけるとは言い難い場合が多いです。施術者の方によく話を聞いて、裏付けを得て納得ができてから利用するべきだと思います)

 

犬の歯磨きの目的

みなさんは自分の歯を磨くときどんなことに気を付けていますか?

 

犬にも歯磨きが必要!ということでペットショップなどでもいろんな種類の歯ブラシが販売されています。

指サック型になっているものや歯磨きシート、ヘッドが小さいもの、360度歯ブラシなんてものもありますね。

 

歯磨きと言いながら、愛犬に歯ブラシを噛ませているような動画もSNS上でみたことがあります。

オモチャだと思って歯ブラシを噛んでしまうことは犬あるあるですが、ずっとそれを続けていても歯磨きが出来ているとは言えませんし、噛み続けることで歯ブラシの誤飲・誤食なんて危険もあります。

 

そもそも犬の歯磨きをするときに目的としているのは歯、歯茎あたりについているプラークを取り除くことになります。

 

水をたっぷりつけた歯ブラシで歯を撫でてあげれば十分プラークは取れます。

強い力でごしごしと磨く必要はありませんし、一撫でごとにオヤツをあげても問題ありません。

 

歯磨き中にオヤツと思われる方も多いかと思いますが、歯磨きを苦痛な時間にさせないためにオヤツは必須です。

プラークは早ければ24時間、遅ければ3日~1週間で歯石になるといわれています。

逆に言えば、歯磨き中にオヤツをあげたとしても、また24時間以内に歯磨きをすれば良い話なんです。

 

歯磨きが苦手ではなくなった、得意になったワンちゃんであれば小刻みに動かしたり、数回歯ブラシで歯を撫でてから一粒のオヤツというやり方も可能です。

無理に進めたり、短時間で済ませようと焦るとかえってワンちゃんにとって歯磨きが苦痛になってしまいますので、ゆっくり優しくを心掛けましょう。

 

次回、具体的な歯磨きのやり方を書いていきたいと思います。

 

たろす