愛犬の歯磨きは毎日必要?②
こんにちは、たろすです。
先日、犬の歯磨きの重要性について日記を書きました。
今回は愛犬に実際歯磨きをする際の注意や手順をお伝えしたいと思います。
ですがその前に....
今まで歯磨きをしたことがなかった、気にしたことがなかったワンちゃんの場合は歯磨きをしても良い口腔内環境なのかどうかを獣医師さんに確認しましょう
もし既に口腔内に問題があった場合、気づかず歯磨きをすることで悪化させてしまう危険性があります。
万が一が無いように、しっかりと確認をしてもらうと安心です。
それでは犬の歯磨き準備編です
愛犬が歯ブラシを見たときの反応を確認しよう
歯磨きを実践する前に、愛犬が歯磨きに対してどういう感情をもっているのかを確認しましょう
歯磨きをしたことがないパピーのワンちゃんであれば、初めてみる歯ブラシに対して悪い感情を持つ子はおそらくほとんどいないでしょう
もしかしたらオモチャと勘違いして噛んだり、じゃれあったりしてしまうかもしれません。
そういった子の場合は、歯ブラシは噛むものではないことを教える必要がありますね
もし既に歯ブラシに対して悪い感情...
嫌悪感を持っていたり、恐怖を感じているワンちゃんの場合は歯磨きを始める前に歯磨きは怖いものではないと知ってもらう必要があります。
歯磨きを既にしていらっしゃる方の中には、愛犬が逃げないように保定して必死に頑張っている方もいらっしゃるのではないでしょうか
愛犬が好きなオヤツで誘ってそのまま羽交い絞めで歯磨き…というようにせざるを得ないほど愛犬が歯磨きを苦手としていらっしゃるご家庭もあるかと思います。
歯磨きのたびに愛犬も飼い主さんもストレスになりかねない状況を脱して、愛犬が歯磨きを苦手ではなくなるようにする対応策をお伝えします。
歯ブラシを見ただけで逃げてしまうワンちゃんの場合
歯ブラシを見ただけでこれから起こることを察知して逃げてしまう…
歯ブラシ単体なら大丈夫だけど、歯ブラシを人が持ったら逃げる…
歯ブラシに近づいただけで逃げる…
歯磨きの時間が苦手なワンちゃんの困ったあるあるですね
歯磨きと歯ブラシが関連付けられてしまい、
もはや歯ブラシ自体がこわい!と思ってしまっている子には歯ブラシへの恐怖を無くすため、歯ブラシに慣らすところからはじめてあげましょう
まだ歯磨きをしたことがないワンちゃんの場合はこのステップは飛ばしてOKです
歯ブラシを用意すると逃げるワンちゃんの場合
①歯ブラシを床に置きます
②おそるおそるでも愛犬が歯ブラシに自ら近づけるようであれば、歯ブラシの近くにオヤツを投げてあげましょう
※余裕で近づける子の場合は手に持ったverに移行しましょう
③歯ブラシに近づけない子の場合は歯ブラシの近くにオヤツをばらまき、人間は離れても守ります
ワンちゃんが床に置いた歯ブラシに余裕で近づけるようになるまで毎日繰り返しましょう
手に持った歯ブラシを怖がる子の場合
①歯ブラシを床に置いて、隣に手を添えます。
愛犬が近づけるようであればオヤツをあげましょう
②歯ブラシは床に置いたまま、手を歯ブラシに沿えます。
まだ歯ブラシを持ち上げたり、動かすようなことはしないでください
愛犬が近くまで来れるようであれば、オヤツをあげましょう
③歯ブラシを手で持ってみましょう
愛犬が近くに来れるようであれば歯ブラシを持つ反対の手でオヤツをあげましょう
このトレーニングを行う上で、愛犬のお尻を押して近づくように促したり、無理やり近くに連れて行くようなことは決してしないでください。
オヤツさえあれば直ぐに近くに寄れる子もいれば、地道に鳴らしていかないと難しい子もいます。
苦手意識の払拭は、苦手となる経験をした倍の時間が必要とも言われます。
気長に焦らず行うことがなによりも重要です。
愛犬のペースに合わせて毎日コツコツやってあげましょう
歯ブラシを見ても平気になった、または歯ブラシをみると噛んでしまうというワンちゃんは、歯ブラシを噛まないためのトレーニングに移行しましょう
歯ブラシは噛むものではないと教えてあげよう
咬めるものは何でも噛んでしまうパピーちゃん
咥内に異物が入ってくるのが嫌で噛んでしまうワンちゃんには
歯ブラシはオモチャでもなければ、嫌なものではないことを教えてあげましょう
①水をいれたコップにははちみつを入れる(ちゅーるでも可)
②歯ブラシにはちみつ水をたっぷりとつける
③愛犬の口元にもっていき、舐めさせる
咬みそうになったら歯ブラシを遠ざける
ちゅーるを使用する場合には、水に溶かさず歯ブラシの毛先に少し乗せて舐めさせることも可能です
※愛犬の体重に見合った量のはちみつを使用ください
通常はちみつは犬に問題ありませんが、アレルギーがあるワンちゃん/腎不全のワンちゃん、幼犬老犬の場合はボツリヌス菌中毒になる危険性もありますので控えてください
マズルを触れるようになろう
みなさんの愛犬はマズルや口元、歯茎や唇など触られることに慣れていますか?
歯磨き中にこちらの指示に従って頭を動かさずにいてくれたり、口を閉じたり開けたりしてくれるワンちゃんであれば別ですが、
ほとんど、99%のワンちゃんは多少の保定が必要になるかと思います。
保定といっても、羽交い絞めにしたり逃げないように押さえつけるようにするわけではなくあくまで顔を少しこちらに向けたり、歯磨きをしやすいように歯を合わせてもらったりするためのものです。
歯磨きをする際にはマズルを軽く包むように持ったり、歯茎が見えるように唇をめくったりする場面が多々あります。
せっかく歯ブラシにならしても、この保体によってまた歯磨きを苦手になってしまう可能性もあります。
愛犬がストレスを感じないように、歯磨き中の保体の練習をしてあげましょう
SNSなどには手のひらに顎を乗せたり、ぬいぐるみに顎をのせたりするかわいいワンちゃんの動画がたくさんあります。
遠くから駆け寄ってきて顎を乗せてくれたり、顎を乗せたまま見上げてくれたりする犬の様子はとてもかわいいですよね
顎乗せはとってもかわいいワンちゃんのトリック(芸)だと思われがちですが実は受診動作訓練というトレーニングにも活用されています。
受診動作訓練とは、動物園などのライオンやカバなどに対して安全に診療をするためのものになります。
麻酔無しでライオンに必要な治療をするなど、動物がストレスなく診療を受け入れるようにするトレーニングです。
興味がある方はYouTubeなどで動物園が発信しているので検索してみてください。
愛犬に顎乗せを習得させると同時に歯磨きへの一歩を踏み出しましょう
顎乗せの教え方
①手のひらを上にして愛犬が顎を乗せやすい高さで、愛犬の顔の前に手を横向きにして出しましょう
②もう片方の手にオヤツを持ち愛犬の鼻先から手のひらを通るように移動させます。
オヤツに誘われて愛犬の顎が手のひらに触れたら褒め、手に持っていたオヤツをあげます
③愛犬が慣れて来たら手のひらに顎をしっかりと預けられるようにしていきます。
鼻先から手のひらの上を通した後オヤツを少し下にさげ、犬が手のひらから下をのぞき込むように誘導しましょう
犬の顎の重さが手のひらに感じられたら褒めてオヤツをあげます
④最後に手のひらに顎を乗せる時間を伸ばしていきましょう
手のひらに顎を乗せた状態でオヤツをかじらせたり、1秒、5秒、3秒など小まめにオヤツをあげたりすると犬にも無理なく時間を伸ばしていくことが出来ます。
マズルを包むように持ってみよう
顎乗せをすることに慣れたら次のステップです。
手のひらに顎を乗せたまま、手を軽く曲げてマズルを包むように持ってあげましょう。
包みながらオヤツをあげると、ワンちゃんもマズルを触られることに嫌悪感を示さずに受け入れることが出来ます。
まだ愛犬がパピーちゃんの場合であれば、このようなトレーニングをしなくてもマズルを触ったり、持ったり、唇をめくったり…
小さいうちから日常の中に取り入れることでワンちゃんも安心して身をゆだねることが出来ます。
ワンちゃんの歯ブラシへの恐怖心や抵抗感が減り、歯磨きへの意欲が見られたら実際に歯ブラシを使って歯磨きをしてみましょう!
次回、歯磨きを実践する上でのポイントをお伝えします。
歯磨きまでの道のり長すぎ…という声が聞こえてきそうですが、一生ものの歯の為に着実に一歩一歩重ねていきましょうね
たろす